更年期からの性を充実させる

若年層の性の問題としては、予期しない妊娠、援助交際、性的虐待などが
あり、成人後の女性にも暴力的なセックス、ストーカー被害、不妊などの
問題がありますが、それらについては、専門家や行政機関によって、問題
の解決に向けて動く気配がうかがえますが、更年期、老年期の性について
は、今まで語られることの無いタブーのようにされてきたのが現状ですが
その現状を認識し、改善させていこうという議論を活発化させるきっかけ
ともなったのが以前に紹介した「快楽―更年期からの性を生きる」という
本だったわけですね。

悩みに思っていても、なかなか人に聞けない話題を取り上げて、その解決
に向けてのアドバイスなども加えられていて、爆発的に売れることはない
と思われるものの、多くの支持者がいるのではないか？という私の予測は
それなりに当たったようで作者も驚くほどの反響があったようです。

更年期を迎える年代になってきて、セックスをしたい夫と、したくない妻
その狭間には何が障害となっているのか？

ズーッと以前から、それは隠れた問題として埋もれていたと思いますが、
今までは、更年期（40代以降）からセックスを楽しむ必要があるの？とか
そんな年齢になってセックスがしたいなんていうと、スケベだとかヘンな
方向の話になってしまうから、そんな話は誰にも相談なんて出来ないとか
悩みは深くても深く深く心の奥に埋められていた事が多いと思うんです。



さらに、そういう話は他人と比較するコトもあまりありませんから、夫と
セックスをする度に性交痛に悩まされ、時には出血をしても黙って耐える
というのが、今までの夫婦関係だったと思うのですが、それについても、
更年期世代を対象としたローションが開発されたり、いろいろな部分で、
改善が進んでいても、なかなかそれが大きく取り上げられる事もなかった
ということで、そういう最新の事情についても、説明されていけば夫婦間
での理解も深まっていくと思いますから、意味のあることだと思います。

そんな話題について正面から向きあっている本というのは、今までには、
ほとんどなかったので、必要とされる人は多いのかもしれませんね。

タグ：更年期 快楽 ローション 性交痛 女性ホルモン